女性目線を活かした不動産投資で賢く資産運用を!
年金不足などで将来の生活に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。働き方の違いにより、女性は男性よりも受け取る年金が少ないことが多いため、将来の生活資金を補うために資産運用を行う女性が最近増えています。
資産運用には株式投資・FXや、積立投資のNISA(少額投資非課税制度)、ideco(個人型確定拠出年金)といった様々な種類がありますが、今回はミドルリスク・ミドルリターンな投資法として知られる「不動産投資」をご紹介します。
不動産投資が女性に適している理由や、女性が不動産投資で成功するためのポイント、働き方に合わせた不動産投資方法などを見ていきますので、資産づくりを検討している女性の方はご活用ください。
働く女性と不動産投資の相性がいい理由
不動産投資とは、投資用のマンションやアパートを購入して賃貸に出し、定期的に家賃収入を得る投資方法です。資産運用の方法の中でも不動産投資が働く女性と相性がいい理由としては下記のポイントが挙げられます。
①他の投資よりリスクが低い
②安定収入が見込める
③元手なしでも始められる
④手間がかからない
他の投資よりリスクが低い
不動産投資は他の投資方法よりも比較的リスクが低く、投資に不安を抱く女性の方でも取り組みやすいと言われています。資産運用の方法をリスクとリターンの関係で大まかに分類すると、以下の3つの型に分かれます。
①ハイリスク・ハイリターン型・・・株式・債券等の投資法
②ミドルリスク・ミドルリターン型・・・不動産投資
③ローリスク・ローリターン型・・・預貯金など
①の株式投資では、購入した株式が数年後に購入時より何倍にもなったり、逆に半分以下になったりすることがあります。比較的短期間に多額の資産を形成できるメリットがある一方で、保有する株式を発行する企業が倒産すれば投資元金を回収できずに、ただの紙切れになるリスクもあります。
また、②預貯金は一定金額まで保証されるリスクの低い投資方法ですが、定期預金(5年)の金利が0.02%程度と非常に低く、元金を大きく増やせる手段にはなり得ません。バブル以降、日本経済は超低金利状態が続いており、一向に脱出する気配も見られません。
そこで注目されているのが、③不動産投資です。毎月得られる家賃収入は、数年経てば下落することもありますが、変動の激しい株式投資等と比べて安定した収益を期待できるのが魅力です。建物の価値も自然災害等を除けば直ちにゼロになるものでもありません。
安定収益が見込める
不動産投資用の物件を選ぶ際の目安となるのが「利回り」です。利回りとは、その物件の収益性をあらわす指標となる数字です。利回りの相場は立地や条件などでも異なりますし、利回りだけをみて物件の良し悪しを判断することは出来ませんが、目安として経費を除いて4~5%になった場合でも将来の資産形成に貢献してくれます。
株式投資等では予想以上に多額の資産を生み出す可能性もありますが、失敗すると元金を大幅に減らしてしまうこともあります。不動産投資では長期に渡って比較的安定した収入が見込めるため、女性特有の結婚や妊娠・出産による退職や育児休暇や心配な老後といった各ライフステージでの必要資金の目処も立てやすくなります。働く時間を増やさずに給与所得以外の安定した収入が得られれば、経済的にも気持ちにもゆとりができ、様々なライフプランに対応できるようになります。
元手なしでも始められる
不動産投資で最初のハードルとなるのが、資金調達です。株式投資などとは違い、マンションの1室やアパート1棟を購入するだけの資金が必要になるため、その額は少なくとも数百万円から数千万円という金額にのぼることもあります。
そのため、個人の方が不動産投資を行う場合、金融機関から融資を受けて投資を始めるケースがほとんどです。融資してもらえる金額は借主の属性(年齢、職業、保有資産など)で異なりますが、手持ちの現金だけでは物件を購入できなくても始められるが不動産投資の魅力です。
株式投資やFXをする場合は金融機関からお金を借りることはできませんが、不動産投資は事業として扱われ、物件自体が担保になるため、融資を受けることができます。金融機関や物件によってはフルローン(頭金なしの全額融資)を受けられることもあります。
手間がかからない
不動産投資は株式投資のように株価等の値動きを常に監視する必要がなく、仕事・家事の邪魔にならないため、働きながらの女性でも続けられます。
物件購入後は入居者募集や物件の清掃、各種設備の点検といった手間は生じますが、管理会社に全て委託すれば負担になりません。もちろん委託費用はかかりますが、経費になるため確定申告の際に収入から差し引き、税金を安くすることもできます。
実は女性目線が求められている不動産投資
不動産投資では男性よりも女性が適している面があり、それが投資の成功につながることもあります。例えば安定的に家賃収入を得るには、ターゲット(入居者)が住みたいと思う物件を選ぶことが不可欠です。
物件選びで役立つ女性目線
物件選びでは、駅までの近さだけでなく通路の安全性、周辺のスーパー・コンビニ等の買物の便利さ、保育所・学校等や子供が遊べる公園の有無、病院や美容院の近さ、といった周辺環境面について自分や家族の目線で選ぶことが大切です。
また、物件については、間取り、見た目、日当たりの良さ、キッチンの使い勝手、洗濯物の室内乾燥の可否、収納スペースの広さ、オートロック等のセキュリティの高さなど、女性ならではの選び方が非常に役に立ちます。
繊細な感覚で需要の高い物件を見抜けることが不動産投資で失敗しないためには必要不可欠であり、女性目線が求められる理由の一つとなっています。
物件管理でも活躍する女性目線
不動産投資では、建物の適切な維持管理が長期間に渡ることになります。建物の見た目が古くなるほど若い世代の入居者は敬遠します。日々の管理は不動産会社等に委託するとしても、入居者が入れ替わるタイミングなど定期的にリフォームやリノベーションが必要になります。
そうした場合の工事や毎月のメンテナンスなどに女性目線での意見を加えることで入居者ニーズを捉えやすくなります。単なるリフォーム等ではなく、女性という生活者の視点を反映した施工等にすることで細かい配慮が行き届き、入居希望者が途絶えない物件にできることもあります。
将来の働き方に合わせた不動産投資法とは
将来働けなくなったときや老後の生活資金を考慮して、投資スタイルを決めることが重要です。ここでは「区分所有投資」と「不動産小口化商品」をご紹介します。
区分投資
正社員やパートとして勤務しながら不動産投資を始める方は少なくありませんが、収入が少なく、金融機関から多額の借入ができない場合は、中古マンション(区分所有投資)もしくは不動産特定共同事業法に基づく不動産小口化商品がおすすめです。
区分投資では、マンション・アパートの1部屋等や戸建等を購入し、賃貸に出して家賃収入を得るという方法になります。投資対象が1部屋等になるため、必要資金が少なく済み、管理の経費や手間も少なく、働きながらでもあまり負担にならないでしょう。
投資額は数百万円~2、3千万円といった金額になりますが、大半もしくは全部を融資で補うことも可能です。
また、1戸の区分所有の投資で成功すれば、複数戸への投資によりリスクを分散するとともに収益を増大させ、次の大きな投資へと繋げられます。また、複数戸の区分所有からマンション・アパート等の1棟投資へと規模を拡大させることもできます。投資額としては1億円を超える額も珍しくなく、年間の収益も何百万円から何千万円の規模が期待できます。
そうなると事業収入も大きいことから不動産投資を専業として営むほうが税金の面でも有利になります。
不動産小口化商品
不動産小口化商品は、複数の投資家からお金を集めて不動産を購入し、賃貸収入や売却益の結果を出資者に分配する金融商品です。たとえば、物件価格1億円の不動産を1口100万円で販売(出資を求める)しています。
不動産小口化商品の販売は、不動産特定事業法の認可を受けた不動産会社等の事業者によって行われます。不動産の専門家が事業主体に加わっているため、初心者の方が不動産投資をするよりも、安全な運用を期待できるのがメリットです。
また、1口100万円といった比較的少額から不動産を購入(出資)できるため、通常の不動産投資と比べて融資を受ける必要もありません。維持管理のコストや手間がかからないのも特徴です。
不動産小口化商品で期待される利回りは個別投資よりも少し低いですが、不動産投資の知識や必要資金が少なく済むため、初めて不動産投資を行う方におすすめです。複数の不動産小口化商品に分散投資で拡大すれば、リスクを抑えながら安定した収益を積み増していくこともできます。
まとめ
女性が働きながら将来の資産を作っていく方法として、不動産投資は候補のひとつとなるでしょう。不動産投資のリスクは株式投資等より低く、リターンは銀行への預貯金よりも見込める上、手間もあまりかからず、元手に大きな資金を必要としません。女性目線の物件選びや維持管理が不動産投資の成功に結び付きやすいという特徴もあります。
投資方法は現物投資と不動産小口化商品への投資などになりますが、どちらも会社に勤務しながら行えます。特に不動産小口化商品は資金やリスクの面で利用しやすいでしょう。不動産投資に慣れていけば1棟投資など規模を拡大させることも可能で、その場合には不動産投資を専業とする選択肢も視野に入ってくるでしょう。
資産運用を検討している女性の方は、不動産投資をぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。