【エリア別特集】湘南・茅ヶ崎における不動産投資の魅力とは?
神奈川県の茅ヶ崎といえば、サザンオールスターズなどの有名ミュージシャンを輩出した「湘南の海」のイメージが強いエリアです。豊かな自然に囲まれ、おしゃれなお店も多いので景観も良く、若い子育て世代にも人気があるため、最近は不動産投資の対象としても注目を集めています。
今回の記事では、神奈川県内での不動産投資をご検討の方のために、湘南・茅ヶ崎における不動産投資の魅力について、人口の推移や賃貸需要、不動産価格などの様々なデータを詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
茅ヶ崎の不動産投資データ
不動産投資で重要なポイントの一つが「地域の市場性」です。つまり不動産需要がどれほど多いのか、その根拠となるデータを確認する必要があります。そこで、茅ヶ崎の不動産投資に関わるデータをご紹介します。
茅ヶ崎の人口と世帯数の推移
不動産需要で重要なのは人口と世帯数の推移です。その数が多いほど需要が多く、不動産価格や家賃の上昇に反映されます。茅ヶ崎の人口と世帯数がどのように推移しているのかを見てみましょう。
項目 | 人口(人) | 半年前比 増加率 |
世帯数 | 半年前比 増加率 |
2022年7月 | 243,921 | 0.03% | 105,280 | 0.7% |
2022年1月 | 243,835 | 0.38% | 104,552 | 0.79% |
2021年7月 | 242,901 | 0.18% | 103,731 | 0.94% |
2021年1月 | 242,470 | 0.07% | 102,768 | -1.06% |
2020年7月 | 242,280 | 0.11% | 103,868 | 0.77% |
2020年1月 | 242,012 | 0.01% | 103,077 | 0.37% |
2019年7月 | 241,991 | -0.04% | 102,696 | 0.65% |
2019年1月 | 242,079 | 0.08% | 102,035 | 0.44% |
2018年7月 | 241,889 | 0.39% | 101,587 | 1.04% |
2018年1月 | 240,951 | 0.24% | 100,544 | 0.54% |
(参照:茅ヶ崎市)
上表は過去5年間の半年ごとの推移になりますが、人口も世帯数も増加傾向にあることがわかります。世帯数の増加率は0.4〜0.7%ほどと安定しています。一方、人口増加率は世帯数ほど高くなく、家族単位での増加が大きいのが特徴です。そのため、茅ヶ崎での不動産投資における物件は、単身者向け物件よりも家族向け物件の需要が増えている状況です。
茅ヶ崎の賃貸需要
世帯数の増加が実際の賃貸需要に影響しているのがどうかも確認してみましょう。賃貸需要の調べ方はいろいろありますが、需給関係と価格の変化には相関関係があるので、茅ヶ崎と神奈川県の家賃価格の推移を確認します。
大手不動産情報サービスのLIFULL HOME’Sによれば、2022年10月までの直近の3年間における賃料は、茅ヶ崎が8.16%ほどの上昇、対して神奈川県は5.10%ほどの上昇となっています(対象となる賃貸物件は築10年、70平方メートルが条件)。
神奈川県の推移と相対的に見ると、茅ヶ崎の賃料はやや高めの水準です。賃料が上昇しているということは、供給に対して需要が多いことを意味するので、茅ヶ崎での不動産投資は需要に支えられた収益が見込むことができます。
茅ヶ崎の不動産平均価格
次に茅ヶ崎の不動産平均価格です。2022年の1平方メートル当たりの公示価格は平均20万7,564円となっています。神奈川県全体の公示価格は26万0,676円で、全国4位の高さです(全国平均は23万5,223円)。
次に基準地価の推移を見てみましょう。公示価格は国が調査した土地の価格、基準地価は都道府県が調べた適正価格です。価格は平方メートルあたり、変動率は茅ヶ崎における各地点の平均と全国平均です。茅ヶ崎の基準地価は全国平均と比べてみると順調に上昇していることがわかります。
基準地価 | 変動率 | 全国平均の変動率 | |
2022年 | 21万0,000円 | +2.78% | +0.28% |
2021年 | 20万2,842円 | +0.81% | -0.42% |
2020年 | 20万0,915円 | -0.29% | -0.56% |
2019年 | 20万1,226円 | +0.3% | +0.38% |
2018年 | 20万226円 | +0.24% | +0.06% |
基準地価の上昇がそのまま安定した家賃収入の確保につながるわけではありませんが、茅ヶ崎エリアでの不動産投資を考える方とっては追い風の状況と言うことができるでしょう。
茅ヶ崎の賃料相場
続いて茅ヶ崎の賃料相場です。2023年1月時点における間取りごとの平均賃料データは以下の通りです。
ワンルーム | 5.82万円 |
1K | 6.47万円 |
1LDK | 11.04万円 |
2LDK | 11.52万円 |
3LDK | 14.42万円 |
(参照:LIFULL HOME’Sより)
ワンルームや1kなどの単身向けは海側に多く、家賃も6〜7万円と手ごろです。一方、3LDK以上のファミリー向けは14万円程度からなので、近隣の藤沢市(20.59万円)、鎌倉市(19.79万円)などと比べれば安いのも特徴です。
茅ヶ崎の新築物件は希少?
茅ヶ崎は市の条例が厳しく、不動産投資での共同住宅(アパート・マンション)などの新築が計画しづらいエリアでもあるため、新築供給物件は他のエリアと比べて少ない傾向があります。
茅ヶ崎の魅力
不動産投資における賃貸需要データをもとにして検証してきました。ここからは、茅ヶ崎の魅力という観点から今後の賃貸需要を見ていきましょう。
海が近い
賃貸物件で人気を集める要素はいろいろとありますが、景観や周辺環境はその中でも重要なポイントです。特に海が近くて眺めの良い賃貸物件は、若い世代からリタイヤを控えた中高年層にまで安定した人気があります。空と海のコントラスト、沈む夕日など刻々と変わる景色を眺めることができるのは、海が近い物件ならではの魅力と言えるでしょう。
特に茅ヶ崎は海のイメージが強く、「サザンビーチちがさき」は海水浴場や最新アクティビティスポットとしても人気があり、毎年シーズンとなれば多くの観光客で賑わいます。
自然が多い
最近の子育て世帯には豊かな自然に恵まれた物件も人気となっています。特に茅ヶ崎には子どもを連れて楽しめる自然豊かなスポットが数多くあります。茅ヶ崎里山公園や中央公園、茅ヶ崎公園や高砂緑地に氷室椿庭園といった公園などに恵まれていることも、茅ヶ崎がファミリー世帯に人気の理由です。
おしゃれな個人店が多い
茅ヶ崎はセンスの良いおしゃれな個人店が多いのも特徴です。海の幸に恵まれていることから居酒屋が多いのはもちろん、サザンビーチカフェに代表されるようにおしゃれなカフェも数多くあります。
特に別荘地として開発された南側の住宅街には、カフェやセレクトショップなどが多く散策するだけでも楽しめるエリアです。
茅ヶ崎の治安・交通利便性・将来性
賃貸需要にかかわる項目として治安の良さが挙げられますが、茅ヶ崎は治安が良いことでも知られています。
不動産情報サイトのスマイティが公表している神奈川県の犯罪率ランキングでは、神奈川県における55のエリアの中で、茅ヶ崎の犯罪率は41位となっています。また、犯罪率スコアは全国平均が0.90%、神奈川県全体が0.98%であることに対して、茅ヶ崎は0.85%と低いのが特徴です。
交通の利便性に関しても、茅ヶ崎駅から渋谷駅・新宿駅・池袋駅へ一本で行ける湘南新宿ラインと東京駅・上野駅に行ける上野東京ラインが利用できるので、都心への通勤でも不便を感じないでしょう。横浜駅へ通勤する場合は30分もかからないのも嬉しいメリットです。
また、茅ヶ崎市は将来の都市構造計画として、茅ヶ崎駅や辻堂駅周辺を「都市拠点」と位置づけ、都市機能の集約を促進する予定です。このほか、さらなる交通利便性の追求をするため、東西および南北方向の幹線道路網を格子型に結んで骨格道路の形成し、歩行者や自転車に配慮した交通環境への転換も目指すとしています。
茅ヶ崎は不動産投資におすすめ
湘南の海で人気の茅ヶ崎は、不動産投資の対象としても魅力あるエリアであることがわかります。人口は増加し続けており、賃貸需要も見込めるので、物件選びをしっかり行えば安定した収益が期待できるでしょう。また基準地価も順調に上昇していることから、資産価値に関しても将来性が期待できると言えます。
これから不動産投資を始めようと考えている方にとっては、物件価格も都心と比べるとさほど高くないので、無理せずに始められる価格帯です。
神奈川県内で賃貸需要の見込める手頃な物件を探している方や、街の成長性や将来性を期待して物件選びを行いたい方は、人気の茅ヶ崎エリアも候補の一つとして検討してみてください。