Media
メディア

真鶴町の地価と将来性を解説:投資視点で見るメリットと注意点

神奈川県真鶴町は、相模湾に面した自然豊かな港町。美しい海岸線や真鶴半島が特徴で、漁業や観光が盛んなことで知られています。
本記事では、真鶴町の最新の地価情報やエリア別の価格ランキング、地価推移の分析をもとに、真鶴町の土地が投資に適しているかを解説します。

※本記事は2025年1月調査時点の情報となります。

真鶴町の最新の公示地価・基準地価

真鶴町の土地価格は、2024年の基準地価で平均5万6,050円/㎡(坪単価18万5,289円)、公示地価で5万2,400円/㎡(坪単価17万3,223円)となっており、大きな差は見られません。
※公示地価は毎年1月1日時点の国の評価額、基準地価は7月1日時点の都道府県の評価額で、市場動向を把握するための指標となります。

地価は全国的に見ると低めですが、近隣の小田原市や湯河原町と比べると同等かやや安い水準です。町内では駅に近いエリアほど地価が高く、150〜200㎡の土地で約5.47万円/㎡、200〜250㎡では約5.9万円/㎡の相場となっています。

また、駅周辺の地価は高く、距離が離れるにつれて下がる傾向があります。こうした動向を見極めるためにも、最新の市場情報を定期的に確認することが重要です。
参照:土地代データ(真鶴町)

真鶴町のエリア別地価ランキング

地価が高いエリア

エリア名駅からの距離価格(円/㎡)坪単価(円)
1位真鶴字三枚畑404番4外真鶴駅より130m76,600円253,223円
2位真鶴字宿612番1真鶴駅より1,000m57,800円191,074円
3位真鶴字塔の前333番11真鶴駅より400m56,400 円186,446 円

真鶴駅から徒歩5分以内のエリアは、交通の便が良く商業施設が集まるため、地価が高くなっています。特に、駅から130mの三枚畑では、利便性の高さが価格に反映されています。

地価が低いエリア

エリア名駅からの距離価格(円/㎡)坪単価(円)
1位真鶴字鵐1032番28真鶴駅より1,700m39,500円130,578円
2位真鶴字海岸945番1真鶴駅より1,000m49,000円161,983円
3位真鶴字丁塚山1862番56真鶴駅より450m50,400 円166,611 円

駅から1,000m以上離れると、住宅地としての需要はあるものの、利便性が低いため地価が下がっているのが分かります。特に、1,700m離れた鵐地区では、真鶴町内で最も安い水準です。

地域ごとの特徴と傾向

駅周辺のエリアは商業地としての価値が高いため、地価も高くなりやすいでしょう。一方、住宅地としては、駅から少し離れた場所でも価格が安定しています。特に、高台に位置するエリアは景観の良さから一定の人気がありますが、坂が多く駐車場の確保が難しい点も考慮すべきです。

真鶴の地価推移から見る、今後の価格動向

真鶴町の地価は、1990年代のバブル期に約14万円/㎡の水準に達していましたが、その後は下落し、2000年代には約10万円/㎡、2024年時点では約5万/㎡程度となっています。
緩やかに下落を続けている傾向を見ると、今後も長期的には下落することが予想されますが、下落幅は少しずつ小さくなっています。2024年の地価平均は前年から-0.18%と、横ばいに近い数値だったので、2025年以降の地価も注視したいところ。

真鶴町では中長期的には急激な上昇は見込みにくいものの、地元自治体と民間の連携によるまちづくりが奏功すれば、安定した横ばいや小幅な回復が期待されます。投資や不動産活用を検討する際は、最新の公示地価や取引実績を十分に確認しましょう。
参照:土地代データ(真鶴町)

真鶴の土地は投資に向いている?メリットと注意点を整理

メリット

真鶴町の土地は比較的安価となっており、購入のハードルが低い点がメリットの一つです。都心に比べて低価格で広めの土地を確保しやすく、別荘や投資用物件としての選択肢も広がります。
また、海沿いの自然環境や温暖な気候に恵まれ、美しい景観が楽しめるため、静かな環境を求める層から安定した需要があります。観光地としての価値も比較的高く、民泊や貸別荘としての活用も可能です。

注意点

2020年時点での国勢調査による真鶴町の総人口は約6,722人とされ、過去5年間で-8.3%の減少となっています。また、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が最新に公表した将来推計人口によれば、2020年から2050年にかけて総人口はさらに約50%減少し、2050年には約3,400人となる予測データも出ています。
このことから、住宅地の需要は限られており、長期的な地価の上昇は期待しにくい状況です。別荘向けのニーズはあるものの、住宅用地としての投資には慎重な判断が求められます。実際の売買価格は公示地価より安くなることが多く、売却時の価格変動も考慮が必要です。

また、民泊や貸別荘として運用する場合、観光シーズンによる収益の偏りが課題となるため、安定した運用方法を検討しなければなりません。真鶴の土地は用途によって資産価値が異なるため、目的に合わせた戦略が重要です。
参照:GD Freak

真鶴町で不動産投資を検討する際にチェックすべきポイント

エリアごとの地価変動を確認する

真鶴町内では、商業地と住宅地で地価に大きな差があるため、投資目的に合わせて選択しましょう。駅周辺の商業地は高値で取引されていますが、住宅地は定住人口の減少により需要が低下し、エリアによっては価格が横ばいまたは下落傾向にあります。

例えば、真鶴駅から徒歩5分圏内のエリアでは、土地の価値が比較的安定していますが、1,000m以上離れると利便性が低下し、地価が下がる傾向が見られます。投資目的で購入を考えるなら、将来的な需要の変化も視野に入れて検討することが重要です。

将来の土地利用計画を把握する

都市計画の変更や開発の動向も、不動産投資では重要な要素です。真鶴町では、大規模な都市開発は少ないものの、観光業の発展やインフラ整備が進む可能性があります。駅周辺では商業施設の増加や道路拡張などのインフラ整備が進めば、土地価格に影響を与えるでしょう。

また、住宅エリアの需要が低いため、購入時には市場の動向を慎重に見極めることが重要です。特に、過去の取引データを確認し、価格の変動傾向を把握することで、将来的な資産価値を見通しやすくなります。

実勢価格を調査する

公示地価や基準地価と、実際の売買価格には差があるため、投資を検討する際には、取引事例を確認することが重要です。売買価格が公示地価より安いことが多く、市場の実勢価格を把握しておく必要があります。

また、土地の形状や道路の広さも価格に大きく影響します。同じエリアでも、接道状況や土地の使いやすさによって価格が変動するため、単純に地価だけで判断せず、物件ごとの特徴をしっかり確認しましょう。

まとめ

真鶴は地価が大きく変動しない一方で、人口減少の影響から長期的には下落傾向が続くと考えられます。別荘や観光向け需要は一定数あるものの、住宅投資には慎重な分析が求められます。エリア・実勢価格の把握やインフラ整備、地域活性化の進展を注視し、将来価値を見極めましょう。

湘南ユーミーまちづくりコンソーシアムは、約半世紀に渡って湘南エリアを中心とした不動産事業を展開しています。企画から物件管理までワンストップで対応できる体制を整えているので、神奈川県内で不動産投資をお考えの方はぜひご相談ください。