【エリア別特集】鎌倉における不動産投資の魅力とは？

鎌倉市は、豊かな自然環境や歴史的な魅力に溢れるエリアであり、近年では不動産投資の対象としても注目を集めています。本記事では、鎌倉市の不動産市場の特徴や賃貸需要、不動産価格の動向、治安や交通の利便性について詳しく解説します。

鎌倉市の不動産平均価格

鎌倉市の不動産平均価格について見ていきましょう。2024年1月のデータによると、鎌倉市の住宅地の平均価格は1平方メートル当たり219,200円となっています。これは前年の211,900円から3.8%の上昇を示しています。

神奈川県全体の住宅地の平均価格は202,900円で、前年の196,500円から上昇しています。平均変動率は2.8%で、鎌倉市の価格上昇率を下回っています。これにより、鎌倉市の不動産市場が特に注目されていることがわかります。

基準地価の上昇がそのまま安定した家賃収入の確保に直結するわけではありませんが、鎌倉エリアでの不動産投資を考える方にとっては追い風の状況と言えます。

鎌倉市の住宅地価格が神奈川県全体よりも高い水準で推移している背景には、鎌倉市の魅力的な居住環境や観光地としての人気があると考えられます。これにより、鎌倉市への移住希望者が増え、不動産需要が高まっているのです。

鎌倉市の不動産市場は今後も安定した需要が見込まれ、住宅地の価格は引き続き上昇傾向にあると予想されます。投資先としても非常に有望であり、賃貸物件の需要も堅調に推移すると見られます。

※参照元：令和6年地価公示（神奈川県分）の概要

鎌倉市の人口と世帯数の推移

過去数年間のデータを見てみると、鎌倉市の人口はおおむね安定しているものの、微増や微減を繰り返しています。一方、世帯数は着実に増加しており、特に最近の5年間で顕著です。世帯数の増加は不動産需要の増加を示唆しており、これが鎌倉市内での不動産価格や家賃の上昇に繋がる要因となっています。

※参照元：鎌倉市人口と世帯の推移

鎌倉市の賃貸需要

賃貸需要を考える際には、家賃の推移や世帯数の増加がどのように影響しているかを確認することが重要です。
大手不動産情報サービスのLIFULL HOME’Sによれば、鎌倉市の賃貸マンション賃料は、直近の3年間で9.65%程度上昇しています。これは、神奈川県全体での賃料上昇率7.03%に比べてやや高めの水準です。具体的には、初年度は4.72%、2年目は1.86%、3年目は3.07%の上昇となっています。賃料が上昇している背景には、供給に対して需要が多いことが挙げられます。

また、鎌倉市での賃貸需要の増加は、世帯数の増加とも密接に関連しています。このため、鎌倉市での不動産投資を検討する際には、家族向け物件や広めの物件の需要が高まっていることを考慮することが重要です。
今後も鎌倉市の賃貸需要は堅調に推移することが予想され、不動産投資の観点からも非常に魅力的な市場であると言えるでしょう。

※参照元：LIFULL HOME’S_神奈川県鎌倉市の賃貸マンション

鎌倉市の賃料相場

続いて、鎌倉市の賃料相場を見ていきましょう。2024年10月29日時点における鎌倉市の間取りごとの平均賃料は以下の通りです。

• ワンルーム：7.42万円
• 1K：6.88万円
• 1DK：6.51万円
• 1LDK：12.68万円
• 2DK：8.95万円
• 2LDK：16.55万円
• 3LDK：21.65万円

鎌倉市の賃料相場は、近隣の藤沢市や小田原市に比べて高めの水準にあります。特に、ワンルームや1Kなどの単身向け物件は、7万円前後と比較的手ごろですが、広めの2LDKや3LDKのファミリー向け物件は賃料が高めです。

周辺地域との比較 [ワンルーム・1K・1DK（マンション・アパート・一戸建て）]

鎌倉市の賃料相場を周辺地域と比較すると以下の通りです。

• 横須賀市：5.48万円
• 平塚市：7.22万円
• 鎌倉市：6.97万円
• 藤沢市：6.86万円
• 小田原市：5.52万円

ワンルームや1Kの物件は平塚市とほぼ同じ水準ですが、藤沢市や小田原市に比べると高めです。

※参照元：LIFULL HOME’S_マンション・アパート・一戸建ての相場表

鎌倉市の魅力

不動産投資における賃貸需要データをもとに検証してきました。ここからは、鎌倉市の魅力という観点から今後の賃貸需要を見ていきましょう。

海と山の自然環境

鎌倉市は、三方を山に囲まれ南側は海に面した自然豊かな環境が特徴です。休日にはハイキングやビーチでのリラックスが楽しめ、身体と心をリフレッシュさせることができます。市内には「由比ヶ浜」や「七里ヶ浜」などの美しい海岸が点在し、マリンスポーツも盛んです。また、「鎌倉アルプス」とも呼ばれるハイキングコースは、市民や観光客に人気のスポットです。

歴史と文化の薫る街

鎌倉は、源頼朝が幕府を開いた地として有名で、歴史的な神社仏閣が多く残されています。市内には「鎌倉五山」や「鎌倉大仏」を擁する寺院が点在し、これらの歴史的建造物は、訪れる人々に深い感銘を与えます。また、鎌倉時代から続く文化遺産を現代に引き継いでおり、街全体が歴史と文化の薫りに包まれています。

魅力的なまち並み

鎌倉のまち並みは、江ノ電が走る海沿いの風景から、閑静な住宅街、活気あふれる商店街まで多岐にわたります。特に駅周辺は活気があり、カフェやショップが立ち並びますが、少し歩くと歴史的な建物や風情ある風景が広がるのも鎌倉ならではの魅力です。こうした多様なまち並みが、住む人々にとって心地よい生活環境を提供しています。

交通の利便性と住環境

鎌倉市はJR横須賀線や湘南新宿ラインで東京都心まで1時間程度でアクセスでき、平日は都心で働き、週末は豊かな自然の中でリフレッシュする生活が可能です。市内にはスーパーや病院、学校など生活に必要な施設も整っており、住みやすい環境が揃っています。

自然と歴史の調和、治安の良さ、子育て支援の充実なども鎌倉の特徴です。市内には複数の子育て支援センターがあり、医療費助成制度も充実しているため、特に子育て世帯から人気を集めています。また、観光地としての魅力を持ちつつも、静かで落ち着いた暮らしができる点も大きな魅力です。

このように、自然と歴史、生活の便利さが共存する鎌倉は、今後も多くの人々にとって魅力的な居住地であり続けるでしょう。
 

鎌倉市の治安・将来性

警視庁のデータによると、2024年上半期における鎌倉市の刑法犯罪認知件数は352件でした。これを市の人口170,867人で割ると、1万人当たりの犯罪率は約20.6件となります。この数値を神奈川県内の主要都市と比較すると、鎌倉市の犯罪率は市単位で20の中で12位となります。鎌倉市は住む人々にとって安心できる地域と言えるのではないでしょうか。

また、鎌倉市は将来の都市構造計画として、都市機能の集約と交通利便性の向上を目指しています。鎌倉駅や大船駅周辺を「都市拠点」と位置づけ、都市機能の充実を図る予定です。また、歩行者や自転車に配慮した交通環境への転換を進めるため、幹線道路網の整備も計画されています。これにより、交通渋滞の緩和と住民の生活環境の向上が期待されています。

※参照元：
神奈川県の人口と世帯　令和6年6月1日

神奈川県警察 刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数

鎌倉市は不動産投資におすすめ

鎌倉市は不動産投資に適した魅力的なエリアです。人口が安定し、世帯数が増加しているため賃貸需要が高く、特に家族向け物件に需要があります。過去3年で賃料が約9.65%上昇し、住宅地の地価も上昇しており、収益性や資産価値の向上が期待できます。

また、東京都心への直通アクセスが可能で交通の利便性が高く、都市構造計画の進行に伴いインフラ整備も進んでいます。治安も良く、自然や歴史に溢れた鎌倉市は今後も住みやすい街として注目されるでしょう。不動産投資を検討している方は、鎌倉市をぜひ候補に入れてみてください。