【海老名の不動産投資】注目の地価動向と投資メリットを解説

海老名市は神奈川県中部に位置する交通利便性が高い街で、東京・横浜のベッドタウンとして注目されています。
この記事では、海老名市の地価動向を詳しく解説するとともに、エリアごとの地価水準、今後の見通しについて紹介。不動産投資や住宅購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事は2025年1月調査時点の情報となります。
海老名市の地価傾向
海老名市の2024年の公示地価は、20万8,083円/m²(坪単価約68万7,878円)で、前年から4.3%上昇しています。住宅地の平均地価は16万5,944円/m²(+4.3%)、商業地の平均は45万3,000円/m²(+4.4%)と安定した上昇傾向です。
市内で最も地価が高いのは海老名駅周辺で、中央1丁目の最高値は88万2,000円/m²です。一方、郊外の住宅地では6万円台/m²の地点もあり、エリアごとに大きな価格差があるのが特徴です。
神奈川県内の市区町村ランキングでは99位に位置しています。バブル期の1991年には公示地価が41万9,250円/m²でしたが、現在はその水準には及ばないものの、安定した上昇基調を維持しています。
参照:土地代データ(海老名市)
エリア別の地価傾向
海老名駅周辺|人気の再開発エリア
海老名駅周辺は、市内で最も地価が高いエリアです。再開発が進み、商業・住宅の需要が拡大しています。特に、「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」の開発が進み、駅周辺の利便性が向上し、地価の上昇を後押ししています。中央1丁目の坪単価は291万円と市内最高水準です。
「ららぽーと海老名」や「ビナウォーク」などの商業施設が集積し、駅近の商業地は投資対象としても人気があります。小田急海老名駅周辺の地価は坪単価80万円以上で、安定した水準を維持しています。
さがみ野・かしわ台|相鉄線沿線の住宅地
相鉄線の都心直通運転により、新宿・渋谷・横浜へのアクセスが向上し、さがみ野駅やかしわ台駅周辺の住宅需要が高まっています。
東柏ケ谷エリアの住宅地は特に評価が高く、坪単価は約74万円台です。駅に近い土地は坪単価70万円以上ですが、徒歩10分以上のエリアでは60万円前後と手頃です。都心部と比べると割安で、ファミリー層に人気があります。
厚木駅・河原口|穴場の住宅エリア
厚木駅や河原口エリアは、小田急線とJR相模線の2路線が利用できるものの、海老名駅周辺より地価は低めです。厚木駅周辺は坪単価約65万円、河原口エリアでは70万円前後と、都心近郊の住宅エリアとして比較的リーズナブルと言えるでしょう。
また、駅周辺の開発が進んでおり、住宅需要が安定しています。駅近エリアは利便性が確保されていることもあり、今後の地価上昇も期待できるのではないでしょうか。
郊外エリア(杉久保・門沢橋・社家など)
杉久保・門沢橋・社家エリアは、広い敷地を確保しやすい地域で、坪単価は20万円~45万円です。
社家や門沢橋は30~40万円台が一般的で、郊外型の住宅地として需要があります。杉久保エリアの坪単価は約35万円~41万円で、郊外エリアの中では比較的低い水準です。コストを抑えて広めの土地を確保したい層に向いており、国道や高速道路へのアクセスも良好です。
各駅周辺の地価ランキング
海老名エリアにある各駅周辺の坪単価ランキングは以下のようになっています。
・1. 海老名駅:坪単価約82万円(前年比+4.46%)
・2. 厚木駅:坪単価約65万円(前年比+4.39%)
・3. さがみ野駅:坪単価約55万円(前年比+3.81%)
・4. 相模大塚駅:坪単価約52万円(前年比+4.30%)
・5. 座間駅:坪単価約52万円(前年比+2.89%)
上記の通り、各駅周辺は軒並みプラス傾向にあります。続けて、地価上昇の理由について見て行きましょう。
参照:土地代データ(海老名市)
地価が上昇する理由は?海老名市の魅力とは
1.再開発と商業施設の充実
海老名駅周辺では、「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」を中心とした大規模な再開発が行われており、商業施設やオフィスビルの整備が進んでいます。中央1丁目では坪単価が291万円と市内最高水準となっており、再開発の影響の大きさがうかがえます。
また、「ららぽーと海老名」「ビナウォーク」「TOHOシネマズ」などの大型商業施設も集積しており、買い物や娯楽の利便性も有しています。これにより、商業地の地価は坪単価85万円以上の地点もあり、市内でも特に高値を維持しているのが特徴と言えます。
さらに企業進出も活発化しており、オフィス需要の増加が見られます。雇用の増加や経済の活性化が進んでいることが、不動産価値を押し上げている要因と考えられます。
2.交通利便性の向上
海老名市の地価上昇には、交通インフラの発展も影響しています。相鉄線の都心直通運転が2019年に開始され、新宿・渋谷・横浜へのアクセスが向上しました。
これにより、海老名市は東京都心部へ通勤・通学する人々にとって魅力的な居住エリアとなり、エリア全体の価値が上昇していると言えます。
また、小田急線では特急が停車するため、新宿まで最短45分で移動が可能。さらに、JR相模線の利便性向上も進んでおり、海老名市は神奈川県内でも交通利便性の高いエリアとして評価されています。この影響を受け、相鉄線沿線のさがみ野駅やかしわ台駅周辺では、坪単価が48万円~55万円に上昇しており、住宅地としての人気が高まっています。
3.人口増加と住宅需要
海老名市の人口は2025年1月調査時点で現在約14万人で、過去10年間で約8%増加し、世帯数も17%増加しています。これは、都心へのアクセス向上や住環境の整備が進んだことによるものと考えられます。特に駅周辺では、新築マンションの販売が好調で、ファミリー層を中心に住宅購入の需要が高まっています。
また、海老名市は全国に先駆けて全ての市立小中学校に1人1台のタブレット端末を導入するなど、教育環境整備にも注力していることで、子育て世代の流入が続いています。今後も都市機能の向上により、一定の住宅需要が維持されると考えられますが、長期的には少子高齢化の影響を受け、2045年には人口が12万人台に減少する見込みです。
ただし、都心へのアクセスの良さや再開発の進展により、他の地域と比べると比較的安定した人口推移が予想されています。
参照:土地代データ(海老名市)
参照:海老名市
参照:パナソニック
今後の海老名の地価の見通し
海老名駅周辺の地価は、今後も安定して上昇が見込める可能性があります。駅前の再開発によって商業施設やオフィスが増えることで、土地の需要も高まると考えられるためです。タワーマンションによる住宅供給の増加も、駅周辺の地価に影響を与えるでしょう。
また、相鉄線の都心直通運転により、新宿や渋谷、横浜へのアクセスが向上したことも、不動産需要の増加につながっています。特に、さがみ野駅やかしわ台駅周辺は利便性が向上しており、地価は安定した推移が続くと考えられるでしょう。
一方、郊外エリアでは大きな価格変動は起こりにくく、安定した推移が想定されます。長期的な視点でみると、社家や門沢橋周辺では、宅地開発やインフラ整備が進めば地価に影響を及ぼす可能性がありますが、現時点では急激な上昇は見込まれていません。
不動産の購入や投資を検討する際は、地域の特徴を踏まえ、長期的な需要の変化も考慮しましょう。
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