座間市の地価推移と将来性を分析|投資・購入のポイントとは?

座間市の地価は過去10年間でどのように変化してきたのか、今後の見通しはどうなのか。不動産購入や投資を検討する際、地価の推移や人口動態、開発計画を把握することが重要です。本記事では、座間市の地価データを周辺エリアと比較しながら分析し、将来の資産価値を見極めるポイントを解説します。また、投資リスクや対策についても触れ、座間市での不動産運用の可能性を探ります。
※本記事は2025年3月調査時点の情報となります。
座間市の過去10年間の地価推移
座間市における地価動向と平均値の推移(住宅地・商業地)
座間市の公示地価(標準地の価格)は、この10年で大きな上下動こそ少ないものの、緩やかな変化を示しています。2010年代前半には地価下落局面が続き、住宅地の平均価格は平成25年(2013年)に下落しましたが、それ以降は微増傾向。一方、商業地の平均価格は一貫して上昇傾向を維持しています。
令和6年(2024年)時点の公示地価では、住宅地平均が約15万9857円/m²、商業地平均約24万7333円/m²となっており、10年前と比べて緩やかに上昇しています。特に、商業地の伸びが顕著で、全体の地価上昇をけん引しているのが特徴です。
参照:土地代データ(座間市)
参照:地価公示・地価調査
周辺エリア(厚木市・海老名市・綾瀬市)との比較
座間市を取り巻く周辺3市の地価動向と現在の水準を比較すると、海老名市>厚木市≒座間市>綾瀬市の順で平均地価水準に差があります。2024年公示地価の平均値を比べると、座間市が約17万3000円/m²(+3.59%)であるのに対し、周辺では以下のようになっています。
厚木市
約17万6618円/m²(前年比+6.03%)で、座間市と同程度の平均値です。用途別に見ると住宅地平均約12万1786円、商業地平均約39万8700円と、特に商業地の価格が高く、ここ数年の上昇が顕著です。本厚木駅周辺の再開発や商業施設の充実により、市全体の地価を押し上げています。
参照:土地代データ(厚木市)
参照:地価公示・地価調査
海老名市
約20万8083円/m²(前年比+6.16%)と、周辺で最も高い水準で、座間市より約20%高い平均単価です。住宅地平均が約16万5944円、商業地平均は約45万3000円に達しており、商業地価格は座間市の約2倍近くと突出しています。
ららぽーと海老名の開業(2015年)や、相鉄線・JR線直通運転開始(2019年以降)による都心アクセス改善が追い風となり、この10年で地価が着実に上昇しました。商業地は12年連続で上昇を続けており、地域拠点都市としての地価上昇率が高めです。
参照:土地代データ(海老名市)
参照:地価公示・地価調査
綾瀬市
約12万6831円/m²(前年比+2.82%)と、周辺では最も低い水準で、座間市より約5万円/m²安価です。住宅地等「宅地」の平均は約12万4331円、商業地平均は約16万7000円と低めで、市内に鉄道路線がないことなどから宅地需要は限定的。
この10年で2015年前後にわずかな下落が見られたものの、その後は商業地を中心に緩やかに持ち直し、現在はほぼ10年前と同水準まで回復しています。
参照:土地代データ(綾瀬市)
参照:地価公示・地価調査
座間エリアの人口動態変化
人口増減のトレンド
座間市の人口は、2010年代には比較的緩やかな変動を示し、2015年には約128,737人、2020年には約132,325人と一時的に増加しました。しかし、2021年をピークに減少に転じ、2023年1月1日時点では約132,080人となっています。
対照的に、隣接する海老名市では人口が増加しており、エリア間での人口動向に差が出ている状況です。こうした背景には、転入・転出の動向、出生率の低下、移住政策などが複合的に影響していると考えられ、今後の需要変化に注意が必要です。
年齢構成の変化
座間市の年齢構成は近年、高齢化が進んでいます。2024年時点で、65歳以上の高齢者は総人口の26.3%を占め、3.9人に1人が65歳以上、7.6人に1人が75歳以上となっています。
生産年齢人口(15~64歳)は62.73%で、高齢者と生産年齢人口の比率は1対2.4となっており、若者や中年層2.4人で1人の高齢者を支える構造になっています。
一方、年少人口(15歳未満)は10.99%と減少傾向にあり、少子高齢化が進行しています。今後も高齢人口の増加と生産年齢人口の減少が予測され、2040年には市全体の約35%が65歳以上になると推計されています
座間エリアの開発計画と影響
座間市都市マスタープランの実施
座間市では、2023年に「座間市都市マスタープラン」を改定し、2030年を目標とする短期施策と、2032年度(令和14年度)を見据えた方針を示しました。都市全体の構想を踏まえ、地域ごとの特徴を生かした将来像やまちづくりの方針を策定しています。
具体的には、主要駅周辺の生活交流拠点の整備、道路網や公共施設の再配置、自然・歴史資源の保全を進めます。これにより、駅周辺の利便性が向上し、居住環境の整備も進むと期待できるでしょう。ただし、実施状況は市の施策動向を注視する必要があります。
投資家にとっての座間市の魅力とリスク
投資対象エリアとしての魅力
座間市は、都心へのアクセスが良く、複数の鉄道路線が利用できるため、通勤圏として魅力があります。また、隣接する海老名市と比べると平均地価が比較的割安で、同じ予算でも広い物件や付加価値のある住宅を取得しやすいと言えるのではないでしょうか。
賃貸需要の安定性と将来性
座間市の地価は近年は上昇傾向であることから、比較的安定した賃貸需要が維持されているようです。高齢化の進行や周辺地域との競合など、将来的な変動要因も無視できませんが、駅周辺の利便性向上や居住環境の整備などが進められれば、引き続き一定の賃貸需要が期待できるのではないでしょうか。
適度な地価水準も投資検討のポイントとなり、市内の需要動向を注視することで安定した運用を図りやすいと考えられます。
投資におけるリスクと対策
座間市での投資では、高齢化や近隣都市への流出などによる賃貸需要の変化が懸念されます。特に駅から離れたエリアは空室リスクが高まる可能性もあるため、沿線や主要拠点への投資を検討するとともに、行政施策や開発計画の情報収集をこまめに行うことが望ましいでしょう。
需要変動に対応できるよう、長期的な資金計画や分散投資も重要と考えられます。
まとめ
座間市の地価は過去10年間で緩やかに上昇しており、都市開発や交通インフラ整備の影響も反映されている可能性があります。ただし、長期的には少子高齢化による人口減少や、周辺エリアとの競争が投資判断に影響を与えるため、エリアごとの需給特性や物件の状態を慎重に見極めることが重要です。
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