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大磯町の地価を解説!現状から将来の見通しまで投資判断のヒントを紹介

神奈川県の大磯町は相模湾に面した自然豊かなエリアで、北には高麗山や鷹取山があり、海と山の恵まれた環境が特徴です。本記事では、大磯町で不動産投資を検討中の方に向けて、地価の現状と直近の動向を詳しく解説するとともに、将来的な地価の見通しやリスク要因についても掘り下げます。エリア選定に悩む方に向けて、信頼できる投資判断のヒントをお届けします。
※2024年12月調査時点の情報となります。

大磯町の過去10年間の地価推移データ

大磯町の過去10年間における地価の推移を、具体的なデータとともに解説します。
2024年12月調査時点での大磯町の平均地価は、坪単価で約35万円程度に達しており、前年比で約1.15%の上昇が見られました。以下に、主な転換点を挙げます。

・2014年~2016年:比較的低迷していた時期で、地価は減少傾向が続きました。この背景には全国的な経済停滞の影響や地域の人口減少が挙げられます。
・2017年~2020年:徐々に回復基調に入りました。交通アクセスの利便性向上や観光地としての認知度の向上が要因とされています。
・2021年以降:新型コロナウイルス感染症の影響で都心部から離れたエリアへの移住が注目される中、大磯町のような自然豊かな地域が再評価されました。この流れが地価上昇の後押しになったと考えられます。

また、大磯駅周辺の商業地では坪単価約67万円が記録されており、住宅地よりも地価が高い傾向が確認されています。

参照:土地代データ(大磯町)

 

近隣エリアとの比較から見る大磯町の特徴

大磯町の地価動向を、逗子市や鎌倉市と比較すると、その特徴がより明確になります。

・逗子市との比較
2024年12月時点で逗子市の坪単価は約75万円、大磯町の坪単価は約35万円です。逗子市は駅周辺の利便性が高く、商業地の需要が集中しています。一方、大磯町は自然環境の良さを活かした住宅地として人気を集めています。

・鎌倉市との比較
鎌倉市の坪単価は約108万円と、観光地としてのブランド価値が地価に反映されています。これに対し、大磯町は観光地というよりも居住環境を重視した地域である点が特徴です。

自然・利便性・手頃な地価で際立つ大磯町

大磯町は自然環境に恵まれた地域である点が大きな魅力。都心部からのアクセスが良いにもかかわらず、海沿いや豊かな緑に囲まれた住環境を提供しており、都市生活に疲れた人々にとって安らぎの場所となっているのではないでしょうか。
また、地価が比較的手頃なことも特徴のひとつです。逗子市や鎌倉市といった近隣の観光地と比べると、大磯町は坪単価が抑えられており、住宅購入を検討する方にとっては魅力的と言えます。

さらに、交通の利便性も大磯町の独自性を支える要因です。東海道線を利用すれば、東京や横浜などの首都圏へのアクセスが容易であり、通勤や通学の利便性が確保されています。このように、大磯町は「自然環境の良さ」「手頃な地価」「交通の利便性」という3つの要素を兼ね備えたエリアとして、住みやすさを重視する人々から支持を集めています。

 

大磯エリアの人口動態変化

人口の増減や年齢構成の変化は、地価や住環境、地域の需要に直結する重要な要素です。以下では、統計データをもとにその傾向を分析し、背景にある要因や将来的な影響について考察します。(2024年12月調査時点)

増減のトレンドとその背景

大磯町の人口は過去10年間、死亡数が出生数を上回る傾向が続いています。例えば令和2年のデータでは、出生数が232件に対して死亡数が377件と、145人の自然減少が確認されています。このような現象は、地方都市全般に共通する課題と言えます。

一方で、転入者数が転出者数を上回る時期もありました。令和2年には、転入者数が1,160人、転出者数が1,003人と、157人の社会増加が確認されています。この増加は、大磯町が持つ自然環境の良さや都心へのアクセスの利便性に魅力を感じた人々が移住しているためと考えられます。

年齢構成の変化

大磯町の年齢構成を見ると、総人口31,113人のうち、65歳以上の高齢者は10,617人と全体の3割を超えている状況です。医療や介護サービス、バリアフリー対応住宅の需要が高まっていることが分かります。

一方で、15歳未満の子どもの人口は約1,300人であり、全体の4%程度です。この割合は全国平均と比較しても低い水準にありますが、自然環境の良さや教育環境の充実を求めるファミリー層には一定の支持を得ています。特に、ファミリー層が好む住宅地では、賃貸物件や戸建ての需要が堅調に推移しています。

参照:令和2年版大磯町の統計

大磯エリアの今後の開発計画と影響


2024年以降、大磯エリアで地価に影響を与える可能性がある再開発計画について解説します。

 明治記念大磯邸園設置事業

明治記念大磯邸園設置事業は、大磯エリアの歴史的価値を活用しながら、新たな観光と文化の拠点を形成する計画です。この事業では、伊藤博文や大隈重信といった歴史的な人物が使用していた邸宅や庭園を保存し、その一部を復原することで、立憲政治の意義を次世代に伝えることを目指しています。

事業の中心となる旧邸宅群や緑地の保存と活用は、地域の魅力を引き出し、観光客誘致に繋がっています。既に一部が公開されている旧大隈重信邸や旧陸奥宗光邸庭園では、歴史的背景に触れられる場として多くの来訪者を迎えています。今後、邸宅内部の一般公開が進めば、更なる観光需要の拡大が期待できるでしょう。

参照:明治記念大磯邸園整備事業【PDF】

大磯町の魅力と地価動向を理解して投資するかを判断しよう

神奈川県大磯町は、美しい自然環境と観光資源に恵まれ、近年では投資先としての注目が高まっています。過去10年間の地価は、全国的な経済状況や観光需要の変動、インフラ整備の進展などによって変化してきました。
特に近年は、コロナ禍で地方移住が注目され、地価が安定的に上昇しています。さらに、「明治記念大磯邸園設置事業」が進行中であり、将来的な地価上昇が期待されます。適切なリスク対策を講じることで、投資価値をさらに引き出せる地域と言えるでしょう。